2019年1月22日(火)

めっき・ダーツ体験教室が行われました。

講師は日清工業株式会社の専務取締役 竹本様です。知的で指導者としての資質・能力・力量・統率力を兼ね備えた凄腕の職人&経営者さんです。モノづくり体験教室も10年ほど教えてくださっているベテランさんです。

普段はメッキ加工やダーツを作って販売されておられます。

モノづくり体験教室を実施するにあたって、竹本専務が子ども達に伝えたいことを質問形式で説明されていました。

「日本で一番高い山は富士山、というのはみんなもご存知の通りですが、日本で二番目に高い山を知っている人はいますか?」

しばらく待ちましたが、子ども達は誰も知らない様子。

「調べればわかるけれど、一瞬パッと出てこないですよね。企業も同じで、自分がナンバーワンにこだわる理由はそこです。皆さんも是非いろんな分野で一番を目指してほしいです」

ダーツというアジアでは当時主流ではなかったゲームを独自の手法でわかりやすく楽しめるようにと改善し、 ダーツゲームの製造および販売全国トップシェアを誇るまでに企業を大きくされました。

その分やはり、いろいろな苦労もされているのでしょう。「一番を目指す」という言葉の重みが違うなと感じました。

さて、駐車位置の関係で事務局取材者が少し席を外しているうちに企業説明が終わっており、体験教室が開始されておりました!

きっと途中もっと沢山の貴重なお話をされていたと思うのですが残念ながら聞けませんでした…来年に期待します。

早速ダーツゲーム体験です。各班3人が代表して矢を投げる班対抗戦です。

特に景品などはないですが、ダーツを初めてやる子もいると思うので慣れ親しんでもらうという名目で体験していただきました。

一班〜六班までの勝負でしたが、一番高得点を出した五班が優勝いたしました!二班と10点という僅差での勝利にガッツポーズをしている子も。楽しそうですね〜。

昔兵士が暇つぶしにワイン樽へナイフを投げて遊んでいたのですが、ワイン支給が無くなり樽もボロボロになり、年輪の多い切り株を代用したのがきっかけと言われているそうです。次第に本格的にゲームとして利用され、複雑に計算して今のダーツゲームが出来上がったんだとか。

暇はkill timeと一部で言われていますが、何かを閃いたり、その暇な時間を利用した遊びが後世に受け継がれ商売になっていたり、今の世界の哲学者達の考えの元になっていたり、悪いことばかりではない印象です。

ダーツは様々な種類があり、その一部を紹介してくださいました。今のダーツの材料となっている主な物は何か?という講師の竹本様からの質問に「木!」「ゴム!」「金属?」とおもいおもいの回答が聞こえましたが、おしい。昔は木やゴムを使用していたそうです。金属は矢が刺さらないなあ、とのこと。

答えは「紙」。私もこれには驚き。ペットボトルなどに使用されている繊維を細く裁断して丸めて作るそうで、矢で穴が開いてもある程度復元できるんだとか。しかし、最近では電子ダーツが増え、市販では紙よりも見かけることが多いそうです。

矢のおしりについた羽もまっすぐ飛ばすために必要な素材です。きちんと計算されて作られているのですね。

ちなみに、休憩時間になった途端子供達が前へ群がり穴を開けまくっていました(笑)私も便乗して写真を何枚か撮りました。

上から落として刺さる時が気持ち良いらしいです。電子ダーツと投げ比べしている子は「全然投げる時も刺さる時も違う!」とはしゃいでいました。紙の方が好きと言っていました。(上の写真が電子ダーツ・下の写真が紙)確かに紙の方は柔らかくゴムのような触り心地です。

 

さあここからはめっき体験教室です。ひとつの体験教室でふたつの体験ができるお得なセット感!写真がてんこ盛りで容量も倍増です!

普段の私生活で何気なしに使う水道の蛇口や画鋲、服のボタンなどなど、いろいろな部分にメッキ塗装が施されています。

人類が初めてメッキ塗装をしたのが、奈良時代の大仏様ではないかと言われているそうです。当時は水銀が含まれていたので、多くの携わった方々が亡くなられたそう。

サンプルに配られたメッキ塗装物の中に、メガネのような∞マークの物がありました。使用用途を竹本専務が質問したらズバリ!言い当てた子が!これには同級生達も驚きの声と拍手!

なんと自転車のチェーン。バラバラだとわかりにくいですが、連ねてみて納得。錆びにくくする為でしょうか?それにしてもよく当てられましたね…すごい。

チェーンは物を持ち上げる大きな機械にも搭載されています。大きさは全然違うそうです。

  

実際に今日はひとりひとりめっき体験をしてもらいました。

脱脂液を塗布して、水で洗い、24金塗装をしても良し。メッキ塗装をしても良し。クリップとコインを使ってみんなそれぞれのオリジナルを作ってもらいます。

手本として説明している際、背の低い子達が椅子に立って覗くように聞いている姿が印象的でした。

実際に塗布する時はなかなかコツがいるみたいで、動くクリップやコインに苦戦していました。

水の中にコインを落としてしまい「取れない〜!」と慌てる子も。私も手を突っ込んでみたのですが、ひっついてしまったのかと思うぐらい取れませんでした…何故でしょう?器用な女の子がひょいっと取っていました。すごい。

「それあれやで!金ちゃうで!コインもう金色やのに金に塗ってどうすんねん!」と鋭いツッコミを入れて盛り上がる班がありました。

金色に金を塗布してもいいけれど、確かに少し目立ちにくいかなと思いました。でもオリジナルなので好きにしてくれていいんだよ〜

ビフォーアフター金がメッキ色へ!裏と表で色が違うようにしてくれました。こんなに変化するんですねえ。

お月様みたいにしている子もいましたよ。神秘的で綺麗ですね

最後に質疑応答の時間、子供達から「10円玉もめっきできるんですか?」と素朴な疑問が出てきました。

回答は「出来ます。ただ、日本では硬貨や紙幣偽造は重い罪になります。また、これから国際的な交流をしていく君たちは色々な考えに直面すると思いますが、他国では紙幣を偽造すると死刑もあり得ます。どう捉えるかは個々の自由ですが、軽はずみな行動には気をつけてくださいね」

とのことでした。素朴な疑問が興味に繋がり、好奇心が強すぎると身を滅ぼしかねないので、釘を刺されたのでしょう。少し反応に困ったご様子でした。

こすったら消えてしまいますか?という質問には「経年劣化でメッキが剥げてきますが、消しゴムでこすった程度では余程のことがない限り消えませんよ」と答えていました。

「冒頭で説明しました、うちが一番を目指す理由。もちろん、頑張ったけれど結果一番になれない事もあります。が、一番を目指して努力をしたという経験は自信に繋がり、結果を出すことにも繋がります。キミ達も今後の人生、一番を目指す努力を怠らないでください」という言葉で授業は終了いたしました。

当機構もナンバーワンを目指していきたい所存です!

講師企業:日清工業株式会社