2019年09月26日(木)
NPO法人東大阪地域活性化支援機構 主催「SSK成果報告見学会in(株)シナガワ」を行いました。
SSKとは、S(整理)S(整頓)K(継続)の頭文字をとったオリジナルのカリキュラム講座です。
メンタルヘルスケアの一環であり、文言通り整理整頓を継続する為にどう社内を改善するかをアドバイスします。
5S、3Sという言葉は企業ではよく耳にします。最近では学校でも張り紙をしていますね。
整理、整頓、清掃、清潔、躾。すべての頭文字で5S、そのうち3つをさして3S、とも言います。
この紙を背に「うちは5Sきちんとできてる!…最近までそう思とったんですわ」と苦笑いを浮かべて当機構副理事長の(株)シナガワ 代表取締役会長 品川隆幸氏がこぼしました。
案外「うちはできてる」と思っている方も多いのですが、ひとりひとりが蓋を開けてみてビックリ。不要なモノや、あとでやろうと思っていた書類、確認したあと片付けるのが面倒で積み上げたファイルが机・引き出し・足元に鎮座している。…身に覚えのある方、いらっしゃいませんか?
今のままで上手くいっているし、別に自分は不自由を感じていない、と意識すらしていないことも、行動動線を逆算してみたらこっちの方が楽だなと気付ける。その為には自身の机の周りも頭の中も整理整頓が必要になってきます。
そしてなにより大事なのが、その整理整頓ができた状態を”継続”すること。継続できる環境を作ること。継続する努力を怠らないこと、です。
SSK講座・講師の阿部先生は「整理整頓は技術ではない。大切なことは考え続けること。社内が同じ方向を向いて歩んで行くこと」と仰っていました。
例で、1人の人間が、1年間で探し物をする時間は”給与に換算”すると、いくらになると思いますか?と問いかけました。
答えは、1割弱。
もしも12ヶ月で120万円支払ってもらっていたら、そのうち約1ヶ月は、探し物をしている”時間”に消費されています。社員の方は 探し物してるだけで1ヶ月分の給与が貰えてラッキー!なんて思うかもしれません。けれど、経営者の方は ふざけるな!たまったもんじゃないよ!という気持ちですよね。
整理・整頓・継続が上手くいかないと、経済的ロス時間的ロス以上に、実は精神的ロスに 一番損失があると考えています。(ここまで阿部先生のお言葉)
今回以上のことを踏まえた上で、(株)シナガワ様とカリキュラムに挑んだのですが、結果としては思っていた着地点にいかなかった、けれど大きな成果は得られたので 今度こそ当初の目標を成し遂げたい、とのことでした。
まだ途中段階ではありますが、少し変化した中を見ていただこうと社内見学を致しました。
他社の経営者から様々なアドバイスや嬉しいご意見もいただきました。コンサルタントを生業にしている方の厳しい指摘もあり、次の反省点として活かしていきたい所存でございます。
今回は、参加くださったたくさんの方々、また見学を承諾してくださった(株)シナガワの皆々様、
本当にありがとうございました。
引き続き、当機構は今後も様々な情報と役立つ取り組み行い、社会に還元していきたいと思っております。