「ひな人形工作体験教室レポート|東大阪のものづくりキャリア教育【松よし人形×小学校】in 2025

「ひな人形工作体験教室レポート|東大阪のものづくりキャリア教育【松よし人形×小学校】in 2025

はじめに|ひな人形を「つくる」授業とは

「ひな人形は見るもの」という先入観が、この授業ではがらりと変わります。

NPO法人東大阪地域活性化支援機構が実施する「モノ作り体験教室」の一つ、ひな人形工作体験教室が東大阪市内の小学校で開かれました。地元企業の職人や技術者が教壇に立ち、子どもたちに「つくる」喜びを伝えています。

講師企業・株式会社松よし人形とは

今回の講師を務めるのは、東大阪に拠点を構える株式会社松よし人形様です。長年にわたり雛人形・五月人形を手がけてきた同社は、伝統的な日本の人形づくりの技術を持ちながら、地域の教育活動にも積極的に協力しています。

地元の企業が直接教室に出向き、プロの視点で子どもたちに語りかける。この授業スタイルは、単なる工作にとどまらない、本物の「ものづくり体験」です。

当日の授業の流れ|画面で確認しながら、手を動かす

授業では、まず大型モニターに映し出された手順動画を見ながら、作り方を全体で確認しました。黄色い紙を折ってお内裏様の袴の形をつくり、それに合わせて着物部分の布を貼り合わせていきます。さらに、丸い球に顔を描いて頭部をつくり、金色の冠をかぶせると、小さなひな人形が完成します。

材料はハサミ・テープ・折り紙・布地など、どれも扱いやすいものばかり。しかし実際に手を動かしてみると、折り方の角度や貼り方の微妙なバランスが仕上がりを大きく左右することに気づきます。「頭でわかること」と「手でできること」は別物だということを、子どもたちは自然に体感していました。

子どもたちの様子|試行錯誤の中に生まれる達成感

教室を見渡すと、さくさくと進む子もいれば、ハサミの入れ方がうまくいかずに何度もやり直している子もいます。それでも、先生やスタッフに声をかけてもらいながら、一人ひとりが粘り強く取り組んでいました。

完成したひな人形を机に置いたとき、子どもたちの表情が明らかに変わります。お内裏様とお雛様が並んだ瞬間、思わず「できた!」と声をあげる姿がありました。自分の手でつくった達成感は、何より大きな学びのきっかけになります。

ひな人形工作を通じて学べること

この授業で子どもたちが得るのは、工作の技術だけではありません。手順を守ること、失敗しても立て直すこと、細かな作業に集中すること——こうした経験は、ものづくりの現場で職人が日々積み重ねている姿勢と重なります。

また、ひな人形という日本の伝統文化に実際に触れることで、文化的な背景や季節の行事についての関心も自然と育まれます。

東大阪のものづくりDNAを、次の世代へ

NPO法人東大阪地域活性化支援機構のモノ作り体験教室は、2002年から始まり、これまでに毎年4〜5000人以上の子どもたちが参加してきました。ひな人形工作はその一つですが、背景にある考え方はすべての授業に共通しています。

「ものづくりのまち 東大阪」を支えてきた企業の知恵と技術を、次世代の子どもたちに直接手渡すこと。そして、将来この街を担う人材が、ものづくりの楽しさと誇りを心に持って育ってほしいという願いが、この活動を続ける原動力になっています。

まとめ|体験が育てる、ものづくりへの関心

ひな人形工作体験教室は、「見る」から「つくる」へと子どもたちの視点を変えるきっかけになっています。小さな手でハサミを動かし、紙と布を組み合わせ、自分だけのひな人形を完成させる体験は、教科書では得られない学びに満ちています。

このような地域企業と学校が連携した教育活動が、東大阪のものづくり文化を確かに次の世代へとつないでいます。

▼ モノ作り体験教室について詳しくはこちら

 NPO法人東大阪地域活性化支援機構 https://npo-higashiosaka.org

事務局:株式会社ロダン21 https://rodan21.com 

〒577-0011 東大阪市荒本北1丁目4-17 クリエイション・コア東大阪410号室

TEL:06-6745-2337


講師企業

株式会社 松よし人形

株式会社松よし人形
〒577-0843 大阪府東大阪市荒川1-10-4
TEL.06-6722-0161 / FAX.06-6727-1455