2026年9月8日、孔舎衙小学校の6年生60人と一緒に、モノづくり体験教室を開きました。今回の先生は、ミノル化学工業株式会社の押川社長。教室に持ち込まれたのは、透明な樹脂でできた「ミノルキューブ」です。

東大阪の会社が、万博の舞台に立つまで
授業はまず、会社紹介から始まりました。
スクリーンに映し出されたのは、2025年大阪・関西万博への出展スライド。「ミノルキューブで創る未来」をテーマに、会場を訪れたたくさんの人に、透明素材のモノづくりを知ってもらったのだそうです。「東大阪から世界へ、小さなアイデアが未来をつくります」というメッセージに、子どもたちも真剣な表情で聞き入っていました。

東大阪市の野田市長が視察に訪れたエピソードや、光をほとんど反射しない「超低反射素材」の紹介も。身近な文房具や雑貨の会社、というだけではない顔を、子どもたちは知ることになります。

水やりもお手入れも要らない「苔プリザーブド」という商品も紹介されました。日本らしい庭の風景を閉じ込めた、海外の方へのおみやげにもなる一品だそうです。町工場のイメージから少し遠い、そんな展開があることにも驚かされます。

大切にしている「3つのC」
会社紹介の中で、ミノル化学工業さんが繰り返し伝えてくれたのが、「3つのC」という考え方でした。
Challenge(挑戦する)。Change(変わる)。Chance(機会をつかむ)。
新しい商品を生み出すときも、初めての場所に出展するときも、この3つを大事にしてきたといいます。60人の6年生たちにとっても、これから先の人生でどこかできっと思い出す言葉になるのではないかと思います。
「何を描いてもOK。失敗なんてありえない」
事業紹介のあとは、いよいよ制作の時間です。
配られたのは、三角錐の形に組み立てる紙。太線に沿って切り、自分だけの絵や文字を描き込んだら、折りたたんで透明なミノルキューブの中にセットします。担当してくれた若手スタッフさんが見せてくれたスライドには、こんな言葉が並んでいました。

「世界にたった1つの作品だから、失敗なんてありえない。失敗もアリ!」
思い出に今日の日付を書いてもいい。好きなキャラクターや将来の夢を描いてもいい。10年後の自分への、ひみつの手紙にしてもいい。テーマは自由、というその余白の大きさが、かえって子どもたちの手を動かしていたように見えました。
タブレットでお気に入りの選手のシルエットを探しながら、透明なキューブに向かって鉛筆を走らせる子。スタッフの方から道具を受け取り、手元を確かめながら作業を進める子。教室のあちこちで、それぞれのペースの「集中」が生まれていました。


60人分の、60通りの作品
出来上がった作品を見て回ると、その自由さがよくわかります。
ある子の机には、アンパンマンとバスケットボールが描かれた小さな紙。「バスケット選手になる。」と、まっすぐな字で一言添えられていました。恐竜、乗り物、好きなキャラクター、家族へのメッセージ。同じキューブから、60通りの世界が生まれていました。

授業の最後、黒板の前にずらりと並んだ完成作品は、教室の緑と対照的に、それぞれの色できらきらと輝いていました。ひとつとして同じものがない、というのは、こういうことなのだと思います。
終わりに
技術のある会社が、その技術をどう子どもたちに手渡すか。押川社長の授業を見ながら、あらためてそんなことを考えました。
東大阪地域活性化支援機構では、これからも地域のものづくり企業のみなさんと一緒に、子どもたちがモノをつくる楽しさに出会える場をつくってまいります。
講師企業
ミノル化学工業株式会社
〒577-0827大阪府東大阪市衣摺1-5-22
TEL:06-6728-3222
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〒577-0011 東大阪市荒本北1丁目4-17 クリエイション・コア東大阪410号室((株)ロダン21内)
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モノづくり体験教室が本になりました
『東大阪モノづくりのDNA』は、東大阪市の歴史と未来をつなぐ一冊です。NPO法人東大阪地域活性化支援機構が20年以上にわたり実施してきたモノづくり体験教室の活動を通じて、次世代の育成に力を注いできた軌跡が詰まっています。
