令和元年度の「ひな工作体験教室」のレポートです。
この日は立春!女の子のいるご家庭では、雛人形を飾るタイミングです。春の訪れを感じるぴったりのモノづくり体験教室です。
講師は株式会社松よし人形の小出社長と従業員の方です。会社では大人向けのワークショップもされています。幅広くモノづくりで地域貢献されている企業の一つです。
まずは、キットが配られました。
男雛の土台を作ります。生地の表が外側になるように台紙に貼り付けます。土台にぴったり貼り付けるために、のりしろを残し周りの生地を切り取っていきます。
講師の説明をしっかり聞いて。。。同じスタイルで作業をしています。模倣することはとても大切ですね。
両面テープを剥がして、引っ張るように生地を貼り付けていきます。キレイに貼り付けるコツを教えてもらいました。男雛の下半身が完成です。
次は男雛の胴体を作ります。生地の裏面に台紙を貼り付けます。余分な布を切り取り、引っ張りながら台紙に生地を貼り付けます。2回目となれば、子供達も感覚をつかんできてますね。
どんな生地にも表裏があります。この緑の生地は↘︎幸菱(さいわいびし)という柄です。菱型の部分が緑で菱型の縫い目が横向いている方が表。菱型の部分が白っぽく縫い目が斜めになっている方が裏。この表裏を見分けるのが難しい。子供達が少し職人の目になっていました。笑
お顔を差し込む部分を作ります。細かい作業ですが、なんとか乗り切りました〜。
それぞれの顔を取り付けて、男雛の完成です。形ができて、子供達は「ほっ!」としてるように見えました。
表情や顔かたちが違う人形を見て、改めて手作りの良さを実感します。
さあ、女雛を作りましょう!
台紙に生地を貼り付け、同じく作業していきます。自分なりの「しやすさ」に子供たちは気付き始めています。
ハサミを入れる角度や、生地の引っ張り具合いなど、体感するからこその「気づき」を実感してくれています。
芯を巻きつけて、ホッチキスで止めてもらいました。
細部までキレイにしていきます。
首元を赤く塗って、帯を巻きましょう。
男雛にも女雛にも頭飾りをつけます。
事前にみんなが想いを込めて書き込んだお顔をつけることで、人形に息が吹き込まれました。こんなに個性豊かな顔が勢ぞろいです!!
厚めの布地をハサミで切る作業や、細かい貼り付けなど難しいと思われる作業もありましたが、時間内に全員完成しました。充実した体験教室で、「もう1つ作りたい〜」という児童もいました。
自宅に持ち帰ったら、一番いい場所に飾ってもらってね。
小出社長は最後に節句の説明をしてくださいました。
一年を通して節句は5つあります。
1月7日・七草の節句
3月3日・桃の節句
5月5日・端午の節句
7月7日・七夕
9月9日・重陽の節句
それぞれの節句には先人の願いや想いが込められています。そんな話を聞きながら、日本文化に触れる貴重なモノづくり体験ができましたね。