2026年10月5日、小学生のみなさんと一緒に、「レザークラフト体験教室」を開きました。講師は、東大阪市永和で革や木のものづくりをしている虹紙製作所の和田 静奈さんです。

今日つくるのは、Tシャツの形のキーホルダー
大きな画面に映し出されたのは、赤い革でできた小さなTシャツ。キーリングが付いた、キーホルダーです。
このTシャツに、自分の名前や好きな模様を刻んでいく。それが今日の課題です。見本を見たとたん、「かわいい」「何色にしよう」という声があちこちからあがりました。

まずは、紙の上でデザイン
まず、いきなり革に打つのではなく、紙の上で考えます。Tシャツの形の中に、どんな文字を、どこに入れるか。名前を入れる子、好きな言葉を入れる子、星やハートを散らす子。鉛筆で何度も描き直しながら、自分だけのデザインを決めていきました。

刻印を、木づちで打つ
次に、デザインが決まったら、いよいよ革に向かいます。
使うのは「刻印」という道具です。先にアルファベットや模様が彫ってある、小さな金属の棒。これを革に立てて、上から木づちでトンと打つと、革に文字が沈みこみます。

しかし、これが思ったよりむずかしい。刻印をまっすぐ立てないと、文字が斜めになったり、半分しか写らなかったりします。強く打ちすぎてもいけないし、弱すぎると跡が残りません。

みんな、息を止めるようにして一文字ずつ打っていきます。教室じゅうに、トン、トン、という音が響いていました。

大人の手も借りながら
うまく打てないときは、先生や、手伝いに来てくださった大人のみなさんの出番です。刻印の持ち方、木づちの角度。手を添えてもらいながら、少しずつコツをつかんでいきました。

ハトメをつけて、チャームを選ぶ
そして、文字を打ち終わったら、キーリングを通す穴に「ハトメ」という金具をつけます。穴のふちを金属で補強して、長く使っても革が破れないようにするためです。

最後に、仕上げの小さなチャーム選び。ラグビーボールの形をしたチャームが、色とりどりのカップに並びました。ペンチを使って、キーリングに取り付けます。


世界にひとつのキーホルダー
できあがったキーホルダーは、色も、文字も、模様も、一つとして同じものがありません。同じ道具を使って、同じ形の革から始めたのに、最後はちゃんと「その子の作品」になっている。それが、手でつくることのおもしろさだと思います。


終わりに
革は、打てば打っただけ、跡が残る素材です。やり直しはききません。だからこそ、一打ちに気持ちがこもります。今日ていねいに刻んだ文字が、毎日カバンで揺れるたびに、つくった日のことを思い出してくれたら、うれしく思います。
東大阪地域活性化支援機構では、これからも地域のものづくり企業や職人のみなさんと一緒に、子どもたちがモノをつくる楽しさに出会える場をつくってまいります。

講師企業
虹紙製作所様(講師:和田 静奈さん)
〒577-0809 大阪府東大阪市永和3丁目18-13
TEL/FAX:06-6720-5437
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モノづくり体験教室が本になりました
『東大阪モノづくりのDNA』は、東大阪市の歴史と未来をつなぐ一冊です。NPO法人東大阪地域活性化支援機構が20年以上にわたり実施してきたモノづくり体験教室の活動を通じて、次世代の育成に力を注いできた軌跡が詰まっています。
